2015年1月4日日曜日

責任に付いて

条例によって猫の餌やり行為に対して「責任」を持つようにとの意味で条例を定めたところがあります。

札幌市は、野良猫の捕獲数や殺処分数を減らす対策に乗り出す。
 有識者の提言を受け、制定を目指す市動物愛護管理条例(仮称)の中で、「飼い主のいない猫に餌を与える人の責任」について明文化することを検討する。
野良猫への無責任な餌やりが結果として、繁殖や殺処分に繋がったりすることを知ってもらい、また避妊・去勢への助成金を出るような制度も検討されます。
環境省は2013年11月、犬や猫の殺処分ゼロを目指す検討会議を設置するなどした。これを受け、札幌市は2014年3月、動物愛護のあり方について、市民や有識者らによる検討会を設置し、議論してきた。検討会は11月、動物愛護管理条例の制定が必要とする提言をまとめ、殺処分されるなど不幸な猫を減らすよう求めた。
この結果から札幌市ではこのような条例を定めることになったそうです。
同市動物愛護センターでの殺処分の数は犬と猫では減ってきているものの、しかし依然として猫の殺処分の数は多いのが現実なのです。

愛護団体の人たちがセンターを訪れて引取をしていますが、それでも亡くなっていく命の数は減らないのです。
犬は狂犬病予防法や市町村の条例で予防接種やリードを付けることなどが義務づけられている。一方、猫は屋内外で自由に飼うケースが多い。道動物愛護管理条例は「屋内で飼育」を規定しているが、努力目標だ。

センターで殺処分の対象になっているのは、8割が子猫。
安易な野良猫への餌やりが結果として不幸な猫が増えている現実。
動物愛護行政も所管する同センターは、条例化について、「野良猫に餌を与える人に(猫の不妊手術をさせるなど)飼い主としての責任を持たせることも検討課題」と話す。

 同センターには、猫に関して「庭で排せつされて困っている」「捕獲してほしい」といった苦情や要望が年に800件以上寄せられているという。無責任な餌やりで、地域住民が迷惑を被るケースもある。
餌やりをする人は自分たちがよかれと思ってしたことが結果としてこうなることがある、と言うのをやはり知っておいて欲しいことです。
野良猫の新たな飼い主探しや不妊・去勢手術で助言をしている札幌市のNPO法人「猫と人をつなぐツキネコ北海道」の吉井美穂子代表理事は「野良猫に餌をあげるのであれば、飼い主と同じように責任を持つべきだ。思い入れがあるのなら自己負担でも不妊や去勢手術をさせてほしい」と話している


0 コメント: